
国道56号線沿い。早朝から、通りに駐車場待ちの車がずらっと並ぶ店がある。サーファーや釣り人、
トラック運転手の間に口コミで広がり、「おむすびとたまごやきがおいしい」と評判のショップたけざきだ。
営業時間は利用客にあわせて、早朝4時から夜7時まで。夕食のおかずにと朝の出勤途中に予約し、
帰宅の際受け取りに寄るお客さんも多い。
ショップたけざきは、もともと煙草や雑貨などを販売する竹崎商店として、竹崎社長の祖母が営んでいた。
昭和52年からおむすびやお惣菜を始め、たまごやきの製造・販売を手掛けるようになったのは12年ほど前から。
たまごやきには地元高知産の新鮮な卵を使用し、平日で80キロから100キロ、土日には200キロから300キロの卵を
1日で消費するという。美味しさの秘訣は「だしの量。卵10キロに対して何をどのくらい入れるか、
味付けの分量をきっちり決めています。」と竹崎社長。計算された分量のために、出来たてはもちろん、冷めてもおいしい。
人気商品はおむすび2個とたまごやきのセット。手作りにこだわったおむすびは、仁井田米をブレンドして香りを出している。
鮭や昆布などおなじみの具のほかに、創業30周年を記念して、焼きたらこや大海老天むすなどのちょっと贅沢な
おむすびを特別限定販売している。
これからの課題は、幡多方面への高速道路開通による国道の交通量減少。現在は、店頭だけでなく
高知市大橋通りのひろめ市場や、サンプラザに定期的に出品し、販路開拓をすすめている。
また、竹崎社長が運営しているホームページにアクセスすると、趣味の車とともに、
たまごやきの真空パック通信販売も紹介されている。
居酒屋では必ずたまごやきを注文し、美味しいと評判のおにぎりを求めては東京まで出向く。
「これからも常にいいものを目指していきたい」と話す。
|