「studio. ZONE V（スタジオ ゾーン ファイブ）」の事務所を拠点に活動するカメラマン井戸宙烈さんと編集ライター高橋佐代さん。 　雑誌やパンフレット、ウェブなどのあらゆる媒体の写真撮影、取材、企画を手がけており、 月刊『タウン情報こうち』市町村の隠れた穴場を紹介する人気コーナー“食べ殿さまてくてく記”もそのひとつで、 読者の食欲を誘う写真と軽快な文は二人が担当している。


井戸さんは兵庫県出身。豊かな自然に魅かれ８年前高知へ移転し、フリーカメラマンとして活動。仕事を通じて、当時タウン誌の営業をしていた高橋さんに出会う。 もともと編集に興味があった高橋さんは、退社後修行を積みフリーライターに。 　「僕にはない女性の目線の感覚を高橋が補ってくれ、よりクオリティの高い仕事できる」（井戸さん）、「遠慮なく意見を言い合える」（高橋さん）という二人が チームを組んで３年。それぞれ単独でも活動しているが、お互いに思いきり力を発揮できるパートナーだ。

　クライアントである出版社や代理店との打ち合わせは高橋さんが担当し、その意向を井戸さんに伝え、 現場ではお店の魅力を紹介できるようお店側と相談しながら撮影する。「出版社にもお店にも読者にも喜ばれるような仕事を心がけています。 媒体と街との橋渡しになればうれしい」と高橋さん。取材を通じて知り合ったお店から直接、メニュー表やパンフレット撮影の仕事を受けることも。 頑張っているお店があれば、出版社に企画を提案することもある。


　昨年11月から、高知の広告業界に携わる有志（カメラマン・デザイナー・製版会社・印刷会社）による「高知デジタル研究会」が月１回開かれている。 印刷やウェブ用途のデジタルデータの勉強やルール作りをしようという研究会で、その代表を井戸さんが勤めている。 　「よりきれいな写真を皆様にお見せできるようにしたいです」と井戸さん。「全国に向けて高知を発信していきたい」と高橋さん。 若手の活躍に、これからも目が離せない。

手掛けた雑誌の数々

「食べるのも仕事のうち！」（・・・ホントです。）