高知市杉井流、高知中央自動車学校のすぐ側に位置する(有)高知植木鉢センター。
昭和54年、もともと自動車学校の指導員だった澤田泰年氏が、肥料や鉢などの園芸資材を扱う取次店として創業した。 |
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会 長
澤田 泰年 氏 |
専務取締役 澤田 剛 氏 |
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創業当時、園芸に対して「まったくの素人」であったが、その奥深さに魅了され昭和58年に法人化。現在、代表の座を二代目澤田耕吉氏に譲り、泰年氏は会長を務める。
昨年、自社サーバーでホームページを開設。園芸用品の通信販売や、定期的に行われる土佐寒蘭・山野草の展示会・勉強会の様子をブログで綴るなど、IT化に取り組んでいる。
オリジナルの専用培養土が人気
当社では植木鉢・用土・肥料など、園芸用品を卸・小売しています。特に、寒蘭・土佐寒蘭・山野草のためのオリジナル商品を製造販売しています。
ブームに影響されず売れているのは、園芸専用培養土。
寒蘭・春蘭用の『ランパワー』、各種蘭・エビネ他、山野草用の『スーパーK』、寒蘭用の『ラン土』はすべて当社オリジナルです。
土佐寒蘭を育てるなかで、自分が使いたい土を販売しはじめたことがきっかけとなり、植物の性質に合わせた培養土を開発しています。
実際に全国各地を歩いて、自分の目で確かめて納得した土を使っています。
まったくの素人だったことから、概念にとらわれず色々試して発見できたこともありました。
また、定期的に土佐寒蘭・山野草の展示会を開催し、講師を招いて時季に応じたものの勉強会を開いています。
交流会を始めて、今年で25年になります。かつてのような園芸ブームの勢いは去りましたが、根強いファンが多く好評をいただいています。
自社サーバを構築
昨年、高知県産業振興センターを通して、IT専門家の指導を受けながら、自社サーバーを構築し、ホームページを開設しました。
専門書を見ながら勉強するというより、作成している最中は無我夢中でパソコンに向かっていました。
2ヶ月で完成したときには、何ともいえない達成感がありました。業者に依頼すれば高額な費用が、ぐんと押さえられます。
今でも、何かわからないことがあると専門家の先生に電話で相談し、アドバイスをいただいています。
ホームページをご覧いただき、県外から来店されたお客様もいらっしゃいます。通信販売の注文も増えてきました。
いつも新しい情報を発信でき、良い宣伝効果になっています。
育てる楽しさ
目下の課題は、育てる楽しさを広めていくことです。
展示会や勉強会は、蘭愛好家の皆さんにとって交流の場。
これからも定期的に開催していきます。
ホームページでは、商品の説明に加えて、動画を取り入れて土の取り扱いなどを紹介したいと考えています。
値段の競争ではなく、良質のものを追及し提供していきます。
プラットフォーム 2007年4月号 No.235
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