中四国中小企業情報センター

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徳島県中小企業情報センター

会社概要
 
会 社 名(株)ワールドテック 菊野季彦社長
菊野 季彦 社長
代 表 者菊野 季彦
所 在 地徳島県那賀郡羽ノ浦町大字中庄字大知渕39−1
設立年月平成2年9月
資 本 金3,750万円
従業員数45人
売 上 高約10億円


★経営者の強固な意志が成功を呼ぶ★

<船舶用ジャイロをトンネル掘削に応用>
 ワールドテックは、菊野季彦社長が80年に神戸で設立した船舶用ジャイロのサービス会社が前身。 シールド工法でトンネルをまっすぐ正確に掘削するには高い技術力が求められるが、菊野社長は、 船舶の航行に使用されるジャイロコンパス(商品名ジャイロマン)をシールド工法に応用できると判断。 シールド用ジャイロコンパスや関連システムを相次いで開発し、平成2年にワールドテックを設立した。

<創造法認定で構想実現>
 ジャイロのほか、建設用の水準器(レベル)、マルチディスプレイ、監視制御用FAコンピューターなどで構成する 「シールド工法総合支援システム」は、坑内の掘進状況を作業員の出入りを含めて、 すべて地上のコンピューター画面上にリアルタイム表示できるまでに進化した。 平成8年度の創造法に認定されたのもこのシステムだ。ジャイロとレベルをシールド工法の方向制御に応用したのは世界で初めてで、 国内外で採用が拡大しているという。
 「開発期間、ターゲット、資金計画を考えることは大事だが、それ以上に重要なのは、経営者の熱意。 強固な意志を持つことが成功につながる」。菊野社長はこう話す。「創造法に認定されたことで、 過去にあたためていた構想を実現することができたし、会社自体がいい方向に転がっていった」と振り返る。

<既存技術を応用してニーズに対応>
 平成9年4月にメディカル事業部を新設し、はいかい老人監視システムの販売を開始した。高齢化社会が進む中で、 地下工事用に開発した「安全監視システム」を、地上の病院、老人ホームで利用した。 足首など身体の一部に発信器をつけた老人が自動ドアに近づくとドアがロックされると同時に事務所に警報音が鳴る仕組み。 さらに無線方向探知器を採用した「はいかい老人捜索システム(商品名あんしんくん)」を開発、平成10年4月に販売開始した。 本社を置く徳島県羽ノ浦町では、老人に発信器を貸与するとともに、町内十数カ所にアンテナを設置し、すでに実用化が図られている。 高齢・福祉分野が今後の大きな柱になりそうだ。

ジャイロコンパスの検査作業
ジャイロコンパスの検査作業
 那須川町科学センターに展示されている製品群
那須川町科学センターに展示されている製品群